文部科学省認定職業実践専門課程
3年制/定員20名
モノのカタチは、未来につながっている。
生活雑貨や家具・家電、モビリティ、おもちゃなど、生活に関わるモノを計画し、社会提案していくのがプロダクトデザイン。持続可能な仕組みをデザインすることも求められ、創造力とともに未来を見つめる想像力を必要とする仕事です。モノづくりの文化があり、様々な産業で人の情熱が溢れる静岡で地域と関わりながら学んでいきます。
- 目指す職業
- プロダクトデザイナー/インダストリアルデザイナー/パッケージデザイナー/モデラー/CADオペレーター/工芸職人 など
- 目指す職場
- 生活用品・文具メーカー/家電・家具等の製造業/伝統工芸産業/企業の商品企画・戦略部門 など
- 取得を目指す資格
- 3次元CAD利用技術者/プロダクトデザイン検定/AFT色彩検定/ビジネス実務マナー検定
主なカリキュラム
1年次
デザインの基礎となる発想力を養い、それを自在に描けるスケッチの技術を学びます。様々な素材を用いて加工技術力や造形力を身につけます。
- アイデアスケッチ(60)
- デザイン図学Ⅰ(60)
- 立体造形基礎Ⅰ(60)
- クラフトデザインⅠ(60)
- プロダクトデザインⅠ(60)
- デザインアプリケーション(120) ほか
2年次
日々の経験から課題に気づく習慣を身につけ、誰のため、何を目的に制作するのかを追求しつつ、デザイン思考を深めていきます。
- 商品企画(60)
- 生活雑貨デザイン(30)
- パッケージデザイン(60)
- ユニバーサルデザインⅡ(30)
- プロダクト総合演習Ⅰ(120)
- 照明デザイン(60) ほか
3年次
発見した課題に対してテーマを設定し、学んだ知識と技術で作品をつくり、卒業制作に取り組みます。企画を提案する技術も身につけ、社会人基礎力も養います。
- 家具デザイン(60)
- 伝統技法Ⅱ(30)
- デザインCADⅢ(30)
- マーケティングⅡ(30)
- グローバルデザイン(30)
- 卒業制作(360) ほか
デザイン発想
アイデアを考え、スケッチや企画書にして人に伝えるための技術を身につけます。日頃の生活の中から問題を見つけて発想していきます。
伝統技能
静岡、日本で受け継がれてきた伝統技法に触れ、体験します。職人の技法を直接学び、素材を知る機会を通じて「モノづくりの温かみ」を知ります。
卒業制作
自ら見つけたテーマから企画を考え、実際に作品をつくります。それぞれが培った経験や感覚を作品にして、想いや考えを社会に提案します。
アドミッションポリシー[求める学生像]
- デザインやモノづくり、伝統工芸などに興味関心がある人。
- 幅広い領域に興味を持ち、積極的であり、感受性が豊かで柔軟で多様な発想力を持つ人。また情報収集が好きな人。
- コミュニケーション能力があり、互いの能力を認め、協力してチームで働ける人。
- 専門職種への就職に前向きで、技術・知識を習得したいという意欲を持っている人。
モノから生活を提案するため5つのキーワード
01ゼロからプロダクトデザインの道を志すカリキュラム
基礎からはじめ、
プロダクトデザイナーを目指します。
絵を描くことが得意ではない人も、ソフトウエアを使ったことがない人も、基礎からはじめて3年間でプロダクトデザイナーを目指すことができるカリキュラムです。アイデアを生み出すためのプロセスも、デザインするための表現技術も、それを伝えるためのプレゼン技術も、ゼロからはじめて習得していきます。
02静岡県内企業と取り組む商品開発
産官学連携や、デザイン公募の機会によって、
企画力や提案力が向上します。
産業や文化があふれる静岡は、未来にも大きな可能性を持った地域。駿河伝統文化に触れ、地元企業から提供される課題にも積極的に取り組みます。生産段階で出る端材を活用し、資源を無駄にしないプロダクト開発によって持続可能な社会を目指すなど、企業とともに取り組むことで実社会にも貢献しています。
03日本・世界を見据えたオリジナル作品の制作
ミラノデザインウィークの出展を目指して
作品の企画・制作に取り組みます。
才能あふれる次世代のクリエイターが世界でひと花咲かせるためのプロジェクト「bud brand」に参加します。「bud」とはつぼみの意味。きれいに咲かせるための場として、優秀作品に用意されているステージが、イタリアミラノで開催されるミラノデザインウィークへの出展です。先輩たちに続いて出展されることを目標にしてオリジナル作品を制作していきます。
04自ら経験して学ぶ素材や加工の知識
様々な素材を実際に加工することで、
その特性を理解します。
モノには木、金属、アクリル、ガラスなどの様々な素材が使われ、それぞれに特性があります。レーザーカッターをはじめ、専用の機械や道具を使って実際に加工することで理解を深め、加工のしやすさ、耐久性、強度などを考え、持続可能な仕組みづくりや人間工学に基づく作品制作に取り組んでいきます。
05学生中心の作品づくりを実現する実習環境と設備
モノやコトを見て、感じ、考える。
アイデアを形にできる環境があります。
アイデアを形にするためにデザイン・設計を行い、それを試作できる環境と設備により様々な作品を生み出すことができます。新しいキャンパスでは「工作スタジオ」が用意されています。日常生活の中から問題を発見する習慣を身につけ、「モノ」だけでなく人の行動やライフスタイルなどの「コト」にも注目し、自らの視点でアイデアを生み出していきます。