受 賞 作 品
今年度も県内から多くの高校生にご参加いただきました。ご応募くださった皆さま、ありがとうございました。
ここでは、グランプリ・審査員特別賞に輝いた作品をご紹介します。
《募集内容》2021テーマ/「いただきます」のデザイン
美味しいものに出会うと伝えたくなる感謝の気持ち、「いただきます」はとてもHAPPYな言葉です。 この環境がいつまでも続くよう願いを込めて、あなたが感じる“いただきます”のイメージを、それぞれのデザイン分野で表現しカタチにしてください。こんなのがあったらステキだなと思う、 “いただきます”のデザインアイディアを募集しました。
《募集部門》
❶ファッション部門/“いただきます”を身にまとうアイディア
服やアクセサリー、ファッショングッズなどのデザイン
❷雑貨・インテリア部門/“いただきます”のシーンのアイディア
食器や文房具などの雑貨、家具、インテリア空間や環境などのデザイン
❸イラストレーション部門/“いただきます”をイメージするイラスト
“いただきます”のイメージから広がるあなたの世界をイラストで表現してください
❹写真部門/“いただきます”をイメージする写真
“いただきます”のイメージから広がるあなたの世界を写真で表現してください
《応募作品総数》 1,228作品
■グランプリ
部門グランプリに輝いた作品は、審査員の先生やプロのデザイナーの方々の手により、実際の“試作品”として形になります。
❶ファッション部門 グランプリ
作品タイトル 『 coloful mode』
《試作品》
《審査員講評》 ソーイングクリエイター 中本悦司
「いただきます」という言語からのイメージが、食べ物や手を合わせる合掌が多い中で、健康を保つために必要となる「栄養素」炭水化物、脂質、たんぱく質の三大栄養素に目をつけ、シンプルで斬新なデザインになっています。発想するセンスが、知的で広大な宇宙空間も感じます。そして、作品タイトルの「カラフル・モード」がオシャレ。 また、食物を摂取することで、体を動かすエネルギー源や我々が生かされていることへの感謝。それだけでなく、いのちの大切さと未来を感じさせてくれる作品だと思います。
❷雑貨・インテリア部門 グランプリ
作品タイトル 『BEAR FRUIT〜実を結ぶ〜』
《試作品》
《審査員講評》 建築士 小泉 秀一郎
審査は数秒で瞬間的に判断していかねばいけません、そんな瞬間にちゃんと印象に残るようなビジュアルであることはとても重要です。BEAR FRUIT?熊?と思って調べたらBEARには熊以外に「生まれる」とか「果実をつける」という意味もあると知りました。面白いネーミングだと思います。なんでこの単語を選んだのだろう。 良いデザインは、そのアイデアを前に、こうしてもいいかも?だったり、ああするのもいいよね?みたいな更なるアイデアを想起させます。この作品は実際に木でつくるべきか?いや樹脂の方が適してるのか?このデザインにはそんな可能性がある点がすばらしいと思いました。
❸イラストレーション部門 グランプリ
作品タイトル 『「いただきます」』
《試作品》
《審査員講評》 イラストレーター・アーティスト ちばえん
今回の多数のイラスト部門の応募(しかも『いただきます』の意味を深掘りした佳作が多かった‼︎)にも関わらず、グランプリとなった作品の決め手は、『いただきます』のシーンの設定、またその視点を俯瞰にしたアイデアと、俯瞰にしたことで、生徒の表情ではなく、各々の動きから、声や雰囲気が伝わるイキイキとした教室内の臨場感を表現できているという「デザインの本質」である『アイデア』と『技術』(表現力)が際立った点です。加えて、『コロナ禍』における給食のあり方も想起されて、『時代性』も備えられてるところは、あっぱれです。
❹写真部門 グランプリ
作品タイトル 『 彩 』
《試作品》
《審査員講評》 フォトグラファー 萩原 和幸
食事を俯瞰で撮影し、モノクロで仕上げるというこれ以上ないシンプルさでまとめています。タイトルは逆を言っておりますが、それは見る方に委ねる遊びですね。 堅苦しさのない、日々の営みの中の切り取りが、懐かしさと新鮮さの相対する感情を同時に沸かせてくれる不思議な魅力を持つ作品です。また広告用のカットとしても広い用途を持って迎えられそうな懐の深さも高評価のポイントです。強いて言えば「一汁一菜」のスタイル(食の中身ではなく)で、例えばお漬物などを置かれていれば、写真的にバランスの良い仕上がりとなります。もっとも、意図的に狙った配置ではないから心惹かれた部分もあるのですが…。 ともあれ、デザイン的な観点からグランプリにふさわしい作品です。
■審査員特別賞
審査員の先生方、イチオシの作品に贈られる賞です。
❶ファッション部門 審査員特別賞
作品タイトル 『ベジタブルドレス』
❷雑貨・インテリア部門 審査員特別賞
作品タイトル 『ステンレス製スパイスラック』
❸イラストレーション部門 審査員特別賞
作品タイトル 『反撃食堂』
❹写真部門 審査員特別賞
作品タイトル 『念願の。』