名前
平森 詩乃Shino Hiramori
P 2015年 プロダクトデザイン科卒業
株式会社塩川光明堂 / プロダクトプランナー/デザイナー
取材:2020.08

無駄なことは何もない。すべてが次のチャンスにつながっている。

 シズデで就活していた頃、家具メーカーには興味がなかったんです。でも進路指導の先生から「話くらい聞いてから考えなさい」と言われて今の会社の説明会に出かけました。そのとき、会社初の新卒デザイナーとして従来は外注していた家具デザインの仕事を任せていただけると聞いたのが、人生の最大のチャンスでした。それが当社に入ったきっかけです。「興味がない」と言ってしまえば、いろいろな可能性をなくしてしまう。まず自分から知ろうとすることが大切なんだと、その時学びました。
 入社するとすぐ、新商品の企画アイデアを10案出し、うち3つが採用になりました。自分でデザインを考え、海外の工場に発注するための図面も自分で引き、社長や営業さん、海外担当スタッフなどと話し合いながら形にしていきます。年の離れた社長たちに自分の企画の良さを説得する際には、シズデ時代に何度もやったプレゼンテーションの経験が役に立っています。
 今、卓上鏡などの定番商品を今らしいデザインに世代交替させることに取り組んでいます。また、蓋を開けるとドレッサーになるサイドテーブルなど、他にはない商品も実現させています。悩む分だけ思い入れの強い商品になりますね。ボツ案も多いですが、無駄なことは何もない。失敗も次に活かすことが大切だと思っています。

この記事をシェアする