名前
稲葉 稜平Ryohei Inaba
B 2019年 ファッションビジネス卒業
PLASTIC CLOTHING MARKET / ショップマネージャー
取材:2020.08

古着には、時代背景やカルチャーがある。
一枚の服を通じてその面白さを伝えたい。

 もともとバイヤーに興味があり、ファッションのビジネスで仕掛ける側の仕事に就けたらいいなという想いがありました。縁あって今の店舗を構えることができたのは、自分一人の力でなく、いろいろな人と出会えたおかげです。内装やら仕入れやら大急ぎで準備して、2019年2月にお店をオープンしました。
 経験といえば、シズデ在学中の実習店舗。ファッションビジネス科では毎年夏休みにお店を開いて、買い付け、販売、経理、PRと店舗経営に必要なことは一通りやります。他校だと文化祭で売ったりはしますが、シズデでは街なかに店を構えて街行く人を相手に商売をする。今、曲がりなりにもお店が形になっているのは、シズデ時代のそういう経験が大きかったな。
 古着にはカルチャーがあります。汚れや破れには、当時の経済状況やそれを着ていた人の仕事が反映されている。それをお客様と共有したい。ただ、お客様が皆、古着好きというわけではありません。自分が良いと思ってもお客様に伝わらなかったら、それはただの自己満足ですもんね。まだ始まったばかりで、自分のスタイルを模索中ですが、お客様のニーズや時代の流れをキャッチしながら、気軽に立ち寄ってもらえるような店舗づくりをしていきたいです。

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