2025年1月31日、2月1日、2日の3日間で卒業制作展(以下卒制)を開催しました!
展示部門とステージ部門を設け、展示部門は7学科、ステージ部門は3学科が学びの成果を披露しました。
今回の卒制は、御幸町の新キャンパスに移転後、初の開催となります。どのくらいのお客様が来てくださるのかという不安をよそに、開場前には外に行列ができるほど多くの方にご来場いただきました!
- 開場前には長蛇の列が!
- 受付もこの込み具合
<展示部門>
グラフィックデザイン科、フラワーデザイン科、インテリアデザイン科、プロダクトデザイン科、ブライダル・ビューティー科、ファッションビジネス科、ファッションデザイン科の7学科が作品展示を行いました。
■グラフィックデザイン科
販促に必要な広告媒体(ポスター・チラシ・Webなど)を各々が考えるテーマに沿って制作。それぞれが設けたテーマについて、問題提起から始まり、具体的な商品やサービスへ落とし込みました。イラストやグラフなどを用いながら視覚的にわかりやすくまとめられており、ずらりと並んだ72作品はとても見ごたえのあるものでした。
展示を見た方からは、「販売していたら購入したい商品が多くあった。」「ジャンルが幅広いと感じた。」などの声があり、とても好評でした。
- グランプリ受賞:「しずおかパークアーカイブ」
- 視覚的に楽しい作品:「ピクト暮らし」
■インテリアデザイン科
テーマは、「私がみつける価値ー価値の創造2024ー」。空間デザインがライフスタイルに与える影響を考え、それぞれの価値の創造にチャレンジしました。
グッドコンセプト賞を受賞した作品は、「海の塊」。漁村の魅力を伝えるというプロジェクトを考え、自然の美しさを活かして経済的な利益を生み出す提案をしました。古くからの伝統や暮らし方を持続させながら、緩やかな発展をさせるプランを見事に表現しました。人や社会がハッピーになる新しいアイディアで、ストーリー性がしっかりしているところも評価ポイントとのこと。
来場者は、緻密に制作された模型の数々を興味深そうにじっくりと見て回っていました。
- グッドコンセプト賞受賞:「海の塊」
- 作品「CIRCLE」を制作した学生。解説にも熱が入ります。
■プロダクトデザイン科
テーマは、「私がみつける価値」。各々が、自分らしく生きるために、多様な価値観の中から自らが意思を持って『自分にとっての価値』を選び、カタチにしました。
グッドプロセス賞を受賞した作品は「Comfy Desk」。デスクワーク時の腕や手首の痛みを軽減する工夫がされたデスクで、計画・実験・改良を繰り返しアイディアを具現化した作品。腕があたる部分の素材の検討や芯を何層にすると最良かなどの検討を繰り返し完成させた力作です。
他の作品も、細かいパーツを一つ一つ手作業で制作したものなどもあり、自分たちのプランを時間と手間をかけてカタチにしていく努力が垣間見えました。

グッドプロセス賞に輝いた「Comfy Desk」
■フラワーデザイン科
テーマは「CANVAS」。真っ白なキャンバスに絵を描くように自分の思いや気持ちを表現するという意味が込められているとのこと。デジタル情報が溢れ、様々なものごとがバーチャル化していますが、『花』はとってもリアルなもの。花の本質を考え、花で表現したいことや花の役割を深く掘り下げた作品が並びました。
- グランプリ受賞:「Inside me」
- 幼少期から好きな景色を表現:「黄昏」
- 見る人が水中にいる感覚を表現:「zero-G」
グランプリを受賞した「Inside me」は、自分の体の中身に注目し、服、皮膚、その先まで表現した作品。ダリアやバラ、ガーベラなど赤やピンクの花を基調とし、存在感のある作品でした。
担当教員は、「どの作品もホテルのロビーやディスプレイに展示ができるような作品。作品を通して伝えたい想いがあることが感じられる。」「1年生の時はスケッチを描きながら、平面の勉強をして、時間を経てそれを立体にしていった。コツコツとトレーニングを重ねる力が身についていることが表れている。」と全体を評価していました。どの作品も華やかでとても見ごたえのある展示でした。
<ステージ部門>
ブライダル・ビューティー科、ファッションビジネス科、ファッションデザイン科の3学科が圧巻のステージを披露しました。この日のために準備や練習を重ね、一番良い状態でお客様に披露したいという思いでギリギリまで調整を行いました。2日間で計6公演というスケジュールで、席が埋まるかという不安もありましたが、連日超満員となりました!

立ち見が出るほどの盛況ぶりです
■ブライダルビューティー科
ずらりと並んだモデルにメークアップを施していきます。ライブでメークアップを見る機会はなかなかないためか、目の前で繰り広げられる光景に来場者も引き込まれていました。
今回のブライダルビューティー科のテーマは、『エレメント』。各グループは、光・闇・火・水・風・土・石をテーマに衣装、ヘアメイクなどをコーディネートし、それぞれのテーマの世界観を上手く表現したメリハリの感じられるステージとなりました。
- ライブでのメークアップ
- 「土エレメント」の「草花」テーマ
■ファッションビジネス科
テーマは「自愛 THE I」。「比べなくていい。自分をそのまま愛して」が主なテーマです。共通アイテムはテーラードジャケット、キーカラーは黒としています。学生たちは、「自愛」を自分なりに解釈し、ファッションに落とし込みました。
ファッションを生かすためにバックミュージックなどにもこだわり、34体それぞれの個性がありつつも一体感のあるステージとなりました。
■ファッションデザイン科
テーマは、「SHOOK UPー八つの創造が心を動かすー」。学生8人がデザイナーとなり、テーマである「SHOOK UP=衝撃」をそれぞれ解釈し、衣装を制作しました。
特に目を引いたのが「裏側」という題材の作品。キラキラしたパーツがすべて捨てるはずだったお菓子の袋でできているのには驚きです。「生活の中で関わる人や物、事柄も少しだけ見方を変えてみたら違う世界が見えるのではないか?」というメッセージが込められており、コンセプトから制作まで一貫性のある素晴らしい作品でした。
それぞれの個性が爆発しており、来場者も学生の世界観に引き込まれた、まさに衝撃のステージでした。
- パッケージ袋でできた衝撃作「裏側」
- 「独特でいて綺麗」を形にした「ウミウシ」
- 熱帯魚をイメージした「雅」
3日間で計3400人以上の方にご来場いただき、大盛況のうちに幕を下ろしました。
来年の開催も楽しみにしていただき、ぜひご足を運んでいただけたらと思います!