時にデザインは、地域や国境の壁を越えていきます。
そのひとつが、グラフィックデザイン科「広告ゼミ」の実習として行われた企画です。
東京にあるブラジル大使館で開催された展示会「在日ブラジル人コミュニティ(ブラジル人日本移住)30周年記念 『「未来の形」を創造する』展」にも学生が手掛けた作品が展示され、まさに日本とブラジルの絆をつくる架け橋となりました。
2020年に作品づくりとプレゼンテーションを実施。
最初に取り組んだ課題は、ブラジルの国民的人気漫画家 マウリシオ・デ・ソウザ氏の代表的な作品「モニカ&フレンズ」のキャラクターたちを活用した企画提案です。
世界中が取り組むSDGsを意識しながら企画が練られ、プレゼンテーションには駐日ブラジル大使館の方、プロダクションの方々にも来校いただくことができました。
いただいたアドバイスなどからさらに企画の検討を重ね、文具や玩具、コンテンツ企画など、両国の人々の問題解決などを考え、試作品が作成されました。
そしていよいよ、試作品を提案する最終プレゼンテーションです。
なんと!Zoomを使ってブラジルからマウリシオ・デ・ソウザご本人も参加。東京からはブラジル副大使、プロダクションの社長も参加されるという素晴らしい機会になりました。
もしもブラジルに友人などがいたら、このすごさをわかっていただけると思います。
2021年、ブラジル大使館や浜松で作品が公開されました。
このプロジェクトは、制作した翌年にさらに花開きます。
2021年3月25日~6月25日まで東京のブラジル大使館において開催された「在日ブラジル人コミュニティ(ブラジル人日本移住)30周年記念 『「未来の形」を創造する』展」において、学生たちの作品もここに展示されました。
展示会場の様子はVR360でも公開されています。
また、地方への巡回展としてクリエート浜松でも展示会が開催されました。
開催されたのは「マウリシオ・デ・ソウザ氏と手塚治虫氏との絆が生んだコラボ・マンガ作品展「『未来の形』を創造する」展。多くの方に作品と活動の成果を伝えることができました。
マウリシオ氏のキャラクターを使用した20点をはじめ、展示の一部にはシズデ学生が日本とブラジルの友好をテーマに提案したパネル作品が並びました。
コロナ禍でもオンラインを活用して新しい学びの形を見つけ、現地ブラジルと東京の大使館に向けたプレゼンを行ったことが大きな成果につながり、東京、浜松の展示に至りました。
デザインの力で、静岡から世界へ。今後も持続可能な社会の実現を目指して取り組んでいきます。