課題となったのは「就労継続支援B型事業所」。
「就労継続支援B型」とは、障害のある方が一般企業への就職が不安、あるいは困難な場合に、雇用契約を結ばないで軽作業などの就労訓練をおこなうことが可能な福祉サービスのことを言います。
就労訓練を行う施設として、静岡市葵区鷹匠にパンなどを販売するカフェをオープンすることが予定されており、その店舗デザインやロゴデザインについて考え、提案を行いました。
課題の提供者は社会福祉法人明光会様。
解決に向けて提案したのは、インテリアデザイン科2年生です。
今回はコンペ形式で行われ、明光会様の審査によって入賞作品が決定します。
カフェとしての機能に加えて、障がい者の方が働く環境を考える。
考えなければならないのは、カフェとしての空間だけではありません。
体の不自由な方向けに動線が確保されているか、店内のグリーンはどういったものかなど、具体的な質疑応答が繰り広げられました。
提案した作品に対して後日表彰式が行われ、受賞作品が決定しました。
最優秀賞 浦田美祐さん、審査員特別賞 村松柚希さん、佳作 宮原夏生さんが受賞しました。
今回取り組んだのは、企業で働くことが困難な方に対して働く場所を提供するという大きな課題。
大切なことは、カフェの実現によって少しずつこの課題が解決されていくことです。
今後は実際に、学生たちのアイディアが盛り込まれた店舗ができていく予定です。
今回の経験を生かし、SDGsが掲げる平等な社会の実現に向けてインテエリアデザインを学んでいきます。